れーこの叫び                 
性懲りもなく・・?
いやカメも跳べるはず



草木も眠る丑三つ時・ではない真夜中12時
ガタゴトと音があする
パソをおとしてさあ寝ようかなとしていた私は
その音の正体を見た
それはカメが己を鍛えている図であった
まるでヒンズースクワットをするかのごとく
瓦の上に踏ん張っている

このカメは脱走前科1犯である
夏の暑い日、うちにもらわれてまだ日が浅い時に
水槽を洗っている間に自転車のかごから脱走したのだ
自転車のかごから跳んだのか?目撃してないのでわからない
なぜ目を離したんだと言われると、ぐうの音も出ないが
じっとしていたカメがそんなことを企んでいるとは思わず、
自転車のかごを登るとは思いもせず、
登ったとしても出られるとは思わず(縁をどう乗り越えるんだ?)、
カメがそんなに早く動くとは思いもせず、
つまりは何もかも想定外だったのである
カメ、跳んだんだね、君は跳びたかったのか!!
カメの身体能力をあなどったれーこが原因だったのだ

それにしてもカメ体にしたら超高いところから跳び下りて下はコンクリ、
甲羅の割れたのを想像しながら探した
譲り主に「カメ元気?」と聞かれひきつっている自分を想像しつつ、
近所の奥様に「カメ知りませんか」と聞きまくり
冷汗ダラダラ出してようやく探しだしたカメは私の顔を見て
「ヤベッ!」と顔をすくめたのだった
なんて運のいいやつだお前は!!妙に感心したのを覚えている

その事をふつふつと思い起こした私はカメに説教していた
「ああ・まだお前は懲りないのかね性懲りもない、
ダメだよん、もうわかってるもんね!」
そうしたらカメはあの日と同じく「ウヘッ」と首をすくめたのであった
まだ、カメに起きたことは私には他人事だった


ある朝、じゅんじさんが先月のため息論争の時の
「れーこは思い込みが激しい」を蒸し返してきた
確かに数々の失敗が証明しているように、何かが常人と違うことは確かだ
自覚もある
「思いこみ」といわれると首をかしげるのよと言ったっら
じゅんじさんはわざわざ広辞苑で調べたらしい
「思いこみ」の意味のところに「間違い」と書いてあればいいなと思いつつ。
そしたら、「そうだとばかり信じ切っていること」で「間違い」ではなかった
がっかりして「間違い」を引いたら「思い違い」とあったそうな
「思い違い」は「間違って考えたり、理解していること、勘違い、間違い」
これだーーーっと天啓をうけて れーこに
「だから『思い込みが激しい』はまちがいで『思い違いがはげしい』といいたいのだ」
・・・・・・・だから?
「思い違いが激しいでしょ、それは認めるでしょ」
・・・・・・・はい
「思い違いもそうだけど
ため息だって俺の言い方がまずかったにせよ、
あんたは日本語がおかしいとか言うばかりで謝ってないよね」
・・・・・・はいぃぃ?
「つまり俺が厭々やったわけじゃないとわかったその時点で
誤解なんだから、間違いなんだから、思い違いなんだから、
謝るのが人間の道だろう、筋じゃアないの」
・・・・・・ぐう
「いつも、ぜ=======ったい謝らないよね」
・・・・・・・・・・・・・・・・・ぐう
「謝るのが筋だよね」
「・・・・・・
はい、そうでございますね・もうしわけありませんでした」

結局謝らせたかったのね、1カ月越しで

久々にやり込められたれーこは面白くなかった
そしたら運の悪いことは重なるもので
じゅんじさんがいないお昼に
お昼なぞサッポロ一番の、もちろん素ラーメンですませようと
お湯に麺を入れて、
ああ台所なんか見たくもないと
背を向けたその視界にパソが入ってしまった
ワードで文書がやりかけだった私は続きの1行でも打とうと
ちょっとだけ、チョットだけつい座ってしまったのだ
音と匂いではっとした時には遅かった
もう元には戻れない面が鍋の中にあるばかり
根性で食べようかと思ったが、ついまあいいさとそれを捨て
もうひとつに手をつけたのがいけなかった

食べてすぐ職場に行かねばならないれーこは
捨てた麺を簡単に流しの隅に袋に入れて置いておいただけなのだ
完全な証拠隠滅ではない(まあ、完全な証拠隠滅をする気もないけれど)
ここが甘いというか、ツメがアマいというか
のど元過ぎれば熱さ忘れるというか、
じゅんじさんが突っ込んでくることをその時は想定外のれーこだった

職場から帰って待ってましたとばかりに
じゅんじさんの尋問
「これどうしたの」
「・・・・・・・・・失敗したの」
「どう失敗したの」
「・・・・・・・・・・鍋を火にかけっぱなして手遅れになったの」
「かけっぱなしで何したの」
「・・・・・・・・ぱそ」

じゅんじさんだっていままでの経験上
「ああ・失敗した残骸か」とすぐ察しもつくだろうに
どう失敗したかもわかるだろうに

「なんでその場をはなれるの?何度もしてるよね」
妖怪小言じじい出現

ああああああああああ!!
やりたくてやるわけじゃないのにいいいいいい!!

こんな場面は何度あっても気分いいものではない
なんたって火は・んにゃ非は自分にある
何かをすると他事が忘却される私は、
複数を同時進行してはいけないこともよく知っているけど
時々忘れるのですねえ
まったく性懲りもなく

しおしおとその時はお小言を聴くれーこ
そして思い込みだろうが思い違いだろうが
も~うどうでもよくなる事件が続き
落ち込んで今年は謙虚に生きようとするのであるが、
やはり時間がたつと反省が薄れる私

やはり性懲りもない・・・・
真夜中に鍛えているカメを見つつ
ああ・こいつ同類かと思いつつ
いや・カメも跳んだのだ、れーこも跳べるはずと
性懲りもなく思うれーこであった
(何に向かって飛ぶ・れーこ)




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