れーこの叫び
ボヤキと叫びのバックナンバーから
名作をまとめて 本にしました
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謎のピーくん

ある日ある時から、
じゃあいつからだと聞かれても定かじゃないが 
リビングでピー音が鳴るようになった

「ピーピーピーピー」と連続音でもなく
「ピーーーーーーーー」と長いでもなく

ピーー!!!!!!」と主張するわけでもない
とても控え目で聞こえるか聞こえないかくらいの
「ピー」音が・・・・・・・なる

最初は冷蔵庫かと思い確かめて、・・・あいてない
次のピー音の時は 炊飯器かと思い ・・・とりあえず叩いてみよう
どこかになあにか原因があるはず・・・・と思いつつも気味が悪い
基本的に 妖怪だの妖精だのの話は好きだが 幽霊はキライだし
実際に得体が知れんものというのはとても気味が悪い
それも鳴った後 今度はいつなるんだと待ち構えていてば 
ならなっくって
じゃあ、今のは幻よねとなかったことにしようとすると ピー
何なんだ、お前は!!!
姿をみせろ、ピーくん
でもでてきたらこわいなあ

待てよ、イケメンだったら妖怪でも寛容なのだろうか
う~~~ん、ちっちゃいのはやだなあ、
う~~~ん、大きくてもねえ
なんの話かって、そりゃ背の話だわね

何にしても 絶妙になる控えめのピー音

居眠りをしようとすると ピー
お菓子を食べようとすると ピー
じゅんじの悪口を言うと ピー
妄想をしていると ピー
じゅんじがついに監視カメラでもつけて
れーこウオッチングでもし始めたか、と思うほどであった

イヤイヤ、そこまで変質的ではないはず
それに第一、金がないし
そんな金があるなら、
わたしの行動を見ていらつくより、
落語のDVDでも買うか寄席にでも行くだろう
それにじゅんじさんも あれでもないこれでもないと
調べていたしなあ



じーーーっと冷蔵庫とご対面する、・・・鳴らない
じーーーっと炊飯器に向かって対面する・・・鳴らない
じーーーっとガス警報器の壁に向かって対面する・・・鳴らない

と、そこにムスメ登場
「何してんの、ついに自分の人生悔い改めてんの?」
「(悔い改めることは山々だけど)、ちゃう、みはってんの、ピーくん」
「何それ、とり?」
ムスメと話すために後ろ向きになっていたら
さっきはならなかったくせに、ピー
「ああっつ、見張ってたのに、あんたのおかげでパアじゃん」
「あたしのせい~~~、ばっかじゃないの~~」
と、まあこんな具合に見張っているとならないし
気を抜くとなる
それもとても控え目で短いのですから、これだっという判定が非常に難しい
やはり 妖怪か、ポルターガイストか、じゅんじが変質者になったか

そんな時ムスメが冷静
「冷蔵庫は音がちがうんじゃね、開けぱなしにして確かめればいいじゃん」
ああ、そうかなぜそれに気づかなかったのだろう
一つ一つつぶしていきゃあ、いいじゃん
やってみた、そしたら「ピピッツ、ピピッツ!ピピッツ、ピピッツ!」の連続音
これじゃない
炊飯器もコンセントを抜いた時なったから違う、じゃあガスか
実はガス台がもう腐食しかけていて危ないから変えましょうねと
ガス屋さんに言われてたがもう限界!!!になるまでいいんじゃねと
使っていたので心当たりは大大大ありありなのであった
ためしに元栓を閉めてみる・・・・鳴らない
長いことならない、これだあ!!!ガスが黒、確信したれーこだった


ガス台出費は痛いなあ、と思いながらガス屋さんに連絡すると
「漏れてませんよ、でもガス台変えましょうね」
そうよねそう来るわよね
「警報機替えときましたので様子をみてください」
はいはい様子を見ましょうとも
ガス屋さんが帰ったら  ピー なりやがる
くっそーーーー!、お前は何なんだ、なるなら来てる時なりやがれ!!
私を馬鹿にしてんのかあピーくん、
ぷりぷりしながら仕事に行ったれーこであった

こんなに騒動をおこしたピーくんだが、終わりはあっけなかった
気味悪がったじゅんじさんがしつこく調べて解明したのだ
じゅんじさんが得意げに学校に電話をかけてきた
「ストップウオッチが隠してあったよ」
やっぱりあんただと言っている、余計なものをなぜ買うかなあと
でもひさびさに小言が言えてうれしそーーーにいっている

その声を聞きながら
やっぱりじゅんじは小言を言うのが好きなんだと確信しつつ
「さよならぴーくん」と
ちょっと愛着の出てきた妄想イケメンぴーくんに別れをつげた
そして
私は青いストップウオッチに「ぴーくん」と名付けたのであった




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