れーこの叫び

ボヤキと叫びのバックナンバーから
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年の始めは2013

ああ、また正月が来た
そりゃあ、生きてる限りくるだろうさと、自分で自分にツッコミを入れつつ、やはりいいことがあると幸先よいようで嬉しいものなのだが…


今年の大晦日は買い物で始まった
正月はおせちを食べたいというので、黒豆を食べない癖になんて思ったが、いっそのことおせちを買おうかとも思ったが、食べないものがあるからなあとしょうがない作るか(半分作り、半分詰める)と、朝一から買い物にいった
そして、その日は買い物で暮れた
その内にトラブル発生

まあ、くだんねえ家族内紛争なのだが、なんでこの日に、何で大晦日
ああもう忙しいのに、なんで怒ってなきゃいけない
こちらの言い分を聞き、言い分をいい、なだめ・すかし・おどし
ふと気付くとムスコと私以外は(つまりはダンナとムスメは)二階へつまりは圏外へ避難していた
逃亡かよ、とため息つきつつ深~~~い沈黙がその場を支配する
その時、ムスメのバカ笑いがこだまして聞こえてきた
(あああああ、「ガキつか」を見てやがる)そのとたんモーレツに虚しくなってきた



このごろ反抗期のムスコ相手にダンナはいじけていて「自分には話さないのに、母にだけななす、差別だ」なんて、ぐちる。
今まで、やたら家族一体神話の幻想を見ていただけにショックは大きいようだ
私はそりゃ正しい男の成長期だと思うのだが母には話すのが気に入らないらしい
わたしにいわせりゃ、こーゆー想いと想いをぶつけるときに圏外にいて報告だけ聞いて信用してくれよは虫がよいのじゃないかい
そりゃいやだよ、修羅場は私だって
お互い冷静じゃないし、理屈は通らないし・・・
でも対峙しなきゃ前に進まんジャン
その結果のキヅナだぞ


虚しさをかみしめながら、でも時が過ぎるだけなので、ああああ、おせちを作んなきゃ間に合わんと、でも誰のために何のために作るんだろうと、さらに虚しさを倍増させ作り始めるとやはり虚しさを倍増させたムスコが手伝い始めた
虚しさオーラをまとった母子がおせちを作っていると空腹に耐えかねたムスメとダンナが降りてきて飯はと聞く


ふん、お前らと食いたくないもんね、なんて気分で「そこにあるから勝手に食べて、私は後で食べる」と暗いムードで答える
ムスメは声からこりゃレーコはインインメツメツだと察知して「レーコ大丈夫?」とお気楽に聞いてくるが
お前のバカ笑いがひきがねだつーーーの
ムスメにたいしてもこんなだからダンナなんか何をいわんや
完全無視ですがな
ダンナも変だと感じつつも騒動があったのは知っているから腫れものに障ってはいけない的な感じでいる
とても嫌なくうきのまま年越しして無言で寝た
朝は初日の出を見に行くつもりで5時起きした
で、準備をしてたらじゅんじも起きてきた
「いくの?」「いくよ」
う~~~~~~~ん、とっても一緒に行きたくない気分なんだけど「やだ!!!」と、いえりゃいいんだけど
わざわざおきて準備をして引率を待っている奴を目の前にいえないんだなあ、う~~んう~~~ん
複雑なきぶんのまま、しょうがないから一緒にいきましたよ
というのも日の出ポイントへの生き方は私しか知らない
自分で開拓するような性格じゃないし
引率するしかないじゃないか


寒い中でてきたお日様にはそのとこだけ雲がすこ~~しかかってすっきりとは見えなかった
それでも刻々と変わる色は見あきることはなく
年に1どくらいこれもいいなあと思った
辛抱が足らぬレーコはだんまりを決め込むのがもう辛抱できず、帰り道でとくとくとじゅんじに昨日聞こえたバカ笑いとそれで味わった虚しさを言い聞かせた

「なにかいうことは?」
「何も言う事はございません」

初日の出後の朝日を浴びながらうなだれるじゅんじがさすがに哀れになったれーこ
またことしもヒドイと批評されるのよねと思いつつ
じゃあ、あなたはどうなのとじゅんじからすこしの逆襲も受けつつシビアな話を正月早々する二人だった
しかし腹の中を吐きだしたレーコはすっきりしなにやら清々しい気分になる
現金なものである


そして例によって例の如く泥寝あと起き出した子どもと一緒に雑煮を食べおせちを食べれば、めでたい気分になり昨日の気分は忘れている
あーーやれやれ



そのあとは平穏な正月でございました
いつもの着付け練習が今年成人式でバイトが入らなかったのでいつも以上にだらだらのカメと化し
こんなにカメだったっけと思うと子どもの成長が大きいのかな
大きなため息をついてみるレーコでございます


皆様にはこんな事がないよう
良い年でありますように
今年も宜しくお願いいたします


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